いつも小平市の小川駅前おかべ歯科クリニックにご来院頂き、ありがとうございます。
新型コロナウイルス禍におけるおかべ歯科クリニックの取り組み及び、皆様に知っておいて頂きたい事などを
まとめましたので、歯科治療を不安に感じていらっしゃる方もぜひお読み頂ければと思います。
歯科医院への通院を不安に感じていらっしゃる患者様へ
テレビやSNSなどにおいて、歯科医療従事者の感染リスクが非常に高い事が報じられており、不安に感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
元々は、2020年3月5日のThe New York Times 誌内で、「The Workers Who Face the Greatest Coronavirus Risk」に、新型コロナウイルス感染症のリスクが最も高い職種は『歯科衛生士』と掲載されたことがきっかけです。
これによりニュースなどで歯科は危ない、とたびたび報じられてきました。
しかし、このランキングについては人との距離(つまり患者様との距離)と、感染者が来た場合の感染リスク、という掛け算で算出されています。ここでいう「感染者」というのは新型コロナウイルスではなく、あらゆる感染症に対してのリスクです。
歯科医院は従来より患者様の唾液などによる感染症罹患リスクが高い職業であることは間違いありません。だからこそ、すべての患者様が感染者であっても院内感染を広げないよう、スタンダードプリコーション(標準予防策)に基づいた滅菌や消毒、感染対策が講じられているのです。ランキングでは、この対策については一切考慮されていないのです。
事実、歯科医院において、2020年5月20日現在、患者様が院内で感染した、という事例は1件もありません。
これは日本歯科医師会からも5/1に国民に向けてメッセージされています。
滋賀県の歯科医院でクラスターが発生したことも報じられておりますが、これは、1名の歯科衛生士が感染(感染経路不明)したのちに、パートスタッフ4名に感染が広がった、というものです。つまり歯科治療を行う中で感染したのではなく、スタッフルームでの食事などを原因とした、いわゆる通常の感染であり、歯科医院だけでなく家の中でも飲食店でもどこでも発生しうる感染です。
ですので、まずは「歯科医院は危ないから行きたくない」という点について認識を変えて頂きたいと思っております。
当院での新型コロナウイルス感染対策について。
おかべ歯科クリニックでは、患者様からの感染を予防するとともに、スタッフからの感染を予防しています。
・マスク、フェイスシールド、グローブ着用の徹底
・患者様用エプロン、コップ等、出来る限りの資材は使い捨てのものを利用し、患者様毎に廃棄
・グローブの患者様毎の交換
・治療器具はドリル等のハンドピースを含め患者様毎に交換し、消毒
・全スタッフの頻繁な手洗いと手指消毒
・エントランスの消毒液設置
・全スタッフの毎朝の検温の実施
・待合室、診療室の窓を開けた常時換気
・全患者様に毎回、当日の体調等を確認する問診票の記入を依頼
・一時的にキッズスペース及びおもちゃ、雑誌の撤去
・新型コロナウイルスへの有効性の実証された次亜塩素酸水を用いた器具の消毒
・口腔内バキュームの利用
これらを徹底することで、患者様、スタッフともに安心できる環境にしてまいります。
また、海外に比べて日本の感染者が少ない理由の一つに挙げられているのが「土足文化」の違いです。
靴底に付いたウイルスが室内でほこりなどと一緒に舞い上がる事で海外では感染が広まったともいわれています。
おかべ歯科クリニックは、医院の入り口で土足を脱いでいただいておりますので、この点についてもご安心下さい。
患者様へのお願い
当院では新型コロナウイルス感染防止のための受診当日の問診票記入をお願いしております。
また、ご来院前には事前の体温の計測をお願い致します。
なるべくご自宅で検温していただきたく存じます。(お忘れの場合は診療前に検温させて頂きます)
また、ご来院前にお熱がある方(37℃以上)や軽い風邪症状のある方、
味覚や嗅覚障害を感じる方はお電話にてご連絡いただきますようお願い申し上げます。
状況により、当日の診療を延期させていただく場合がございます。
特に自覚症状もなく検温で37℃を超えた場合「特に何もないから大丈夫!」と
思われる方もいらっしゃるかと思います。しかしながら、感染は
「熱はあるけど、咳はないから大丈夫」「軽い咳はでてるけど、熱はないから大丈夫」
という自分は大丈夫だろう、という思いから広がる事がほとんどです。
そういった症状のある方を差別する意図は一切ございません。万が一にも院内での感染を防ぎ、
患者様、スタッフを守るための対策とご認識いただけますよう、皆様のご理解とご協力をお願いいたします。
お口を健康に保つ事は新型コロナウイルス感染対策としても有効です。
口腔内の清掃状況が悪いと、口腔内に侵入した新型コロナを含む各種ウイルスが定着しやすくなり、感染リスクは高くなると言われています。
また、お口の中の細菌が誤嚥によって肺に流れ込むと、誤嚥性肺炎を引き起こします。誤嚥性肺炎を発症している状態で新型コロナウイルスに感染すると、症状は重篤化し、命が危険にさらされます。
これは、武漢での死者の多くに細菌性の肺炎が併発していたこと、同時に武漢で感染後に容体が良くなった人のほとんどには、細菌性肺炎の発症が診られなかったことから明らかになりました。
お口の状態をきれいに保つことは命を守る事にもつながります。
ぜひ、治療を中断されていた方や迷われていた方は最後までしっかりと治療を行って頂き、
その後の定期的なクリーニングできれいな口腔内を保つようにしましょう。
芸能人も続々とお口の健康の大切さを伝えてくれています。